沿革

1924年アッサール・ガブリエルソン、グスタフ・ラーソンらにより自動車製造が模索され設計が始まる。
1926年プロトタイプ1号が完成する。同年、当時のスウェーデン最大企業だったベアリングメーカーSKF社の後援により、休眠中のSKF社子会社であるボルボ社の名称を使用し、自動車製造会社としてのボルボ社が創立する。
1927年乗用車製造、1928年にトラック製造を開始する。
1930年代元GMの技術者を招聘するなど、スウェーデンの比較的広大な国土に合わせた「小さなアメリカ車」的な設計がなされた。
1944年発表した小型車「PV444」が世界的な成功を収め、信頼性/耐久性で高い評価を獲得した。徐々にモデルは大型化して行くが、「世界一安全なファミリーカー」と評価された。1975年にはオランダのDAFトラック社の乗用車部門を吸収した。
1970年代労働条件改善のためにベルトコンベアー生産方式を廃止し、各工程で工員数人から成る作業チームを主体とした生産方式を採用した。これは労働者に歓迎され、生産技術者らの注目を集める一方で、労働コスト高騰によって国際競争力を失い、結果として高級車の生産に移行していかざるを得なくなった。
1980年代以降国際競争力を強めるため、「200」シリーズの改良と共に、「700」「900」シリーズ、1992年にはFWD5気筒の礎となる「850」シリーズを発表する。
1999年 世界的な自動車会社再編の中で乗用車部門がフォードに売却された。以降乗用車部門はフォード傘下企業として「ボルボ・カーズ」(Volvo Cars )を名乗った。(2010年8月以降のボルボ・カーズは浙江吉利控股集団傘下)
2001年 ルノー・ビークル・インダストリー(ルノーの商用車部門子会社)を買収すると共に、ルノーの出資を受け入れ同社が筆頭株主となる。
2002年 ルノー・ビークル・インダストリーをルノートラックに改称し、傘下部門に加える。
2006年 日産ディーゼル工業の株式を取得し業務提携を発表。翌2007年2月20日に株式公開買い付けを行い、10月1日に完全子会社化した。

AB Volvo

種類 株式会社
本社所在地 スウェーデン
ヨーテボリ
設立 1927年
業種 製造業
事業内容 トラック、バス、建設機械、船舶用エンジン、航空宇宙
代表者 レイフ・ヨハンソン(Leif Johansson)
ボルボ社長兼 CEO
従業員数 100,000名(2007年)
主要株主 ルノー